トランプ大統領が大間違いである理由
世界経済はいま、トランプ大統領が打ち出した「相互関税」宣言により大きく揺れ動いている。ニューヨーク市場では株価が歴史的な急落を記録し、その後も激しい乱高下が続いている。長期国債の金利も上昇し、金融市場全体が不安定化している。
関税の経済効果については、経済学の初歩で学ぶ「需要と供給」の価格理論でかなりの部分が説明可能だ。しかし、関税によって生じる世界経済全体の損失をいかに抑えるかは、より高度で複雑な問題である。
まずは自動車市場を例に、関税の影響を需要・供給曲線の図を使って説明しよう。図には、米国市場での自動車価格と、それに応じた米国民の輸入需要量を表す需要曲線DD、そして外国から米国への輸出供給量を示す供給曲線SSが描かれている。関税が存在しないとき、自動車の市場価格はDDとSSが交わる点、すなわちWPの水準で決定する。
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