※本記事は自殺に関する内容を含みます。ご注意ください。

50歳を過ぎて激しいうつ病に

英国ウォーリック大学のキャンパスは、劇作家ウィリアム・シェイクスピアの生誕地としても知られる、同国中部の緑豊かなストラットフォード・アポン・エイヴォンの近くにある。

1978年、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに客員講師として滞在した後、私はウォーリック大学で開かれた若手の研究会のワークショップに参加していた。学者にとっては大きな学会より少人数で議論を尽くせる研究会(セミナーやワークショップという)に参加するほうが大変役立つ。

そのころ私は、それまで主に抽象的な数理経済学やボードゲームなどに応用されていた「ゲーム理論」を、政府同士が競い合う経済政策の実践の場で活用しようとしていた。そのため普段なら、新人の私は研究発表の機会を喜んで受け入れたはずだ。