愛される人はどんな会話をしているか。コミュニケーション・アドバイザーの森優子さんは「知り合いのジュエリー業界の役員の男性は、私が会食で思いっきりケチャップをジャケットに飛ばして、慌てておしぼりを手に取った私に、艶やかなユーモアで包んで恥を笑いに変えてくれる一言をかけてくれた」という――。

※本稿は、森優子『敵をつくらないホンネの伝え方』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

男性のシャツにソースの染み
写真=iStock.com/Halyna Romaniv
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「白髪でも仲間に入れてもらえるか」と言えるか

ユーモアが場を和ませることは言うまでもありませんね。

ユーモアは、思わず相手がクスっと笑顔になるような内容が面白いものです。

私の周りには粋なユーモアに長けている人がたくさんいます。その中で、すぐに思い浮かぶ人が3名います。

1人は士業をされている男性です。先生は偉い方なのに謙虚で、大勢で会食のとき、頃合いを見計らって自ら他のテーブルに挨拶に行くのですが、「こんな白髪の私でも仲間に入れてくれますか?」と、ちょっと自虐的なユーモアで声をかけ笑いを誘うのです。その場にいた誰もが緊張の糸がほぐれて、ウェルカムコールとなるのです。

もし若い年代の方がこのユーモアを参考にするとしたら、「実は私、若白髪だらけなのですが、お仲間に入れてもらえますか?」と言ってみてはいかがでしょうか(笑)。

もしくは、笑いは誘わないかもしれませんが実年齢を入れて、「○○歳の未熟者ですが、同席してもかまいませんか?」でもいいでしょう。

人数が多い会食でありがちなのが、気がつくといつの間にか話し相手がいなくなっていることです。そんなとき、勇気を出して会話をしたいと思う人のテーブルに行くときの声のかけ方として、参考にしていただけたら嬉しいです。