300人超の経営者勉強会

向研会のウエブサイト(http://www.bbt757.com/kokenkai/

1994年から私は企業経営者による勉強会を主宰している。「向研会」という。

「向上心に満ちて、研究し続ける経営者の会」という意味で命名したのだが、「大前研一の方を向いて勉強するオタク集団」と一部から陰口を叩かれている。

企業の経営戦略から組織、哲学、国際問題や地域経済などについて共に研究し、時々刻々変化する経営環境に即した解を導き出して行動につなげてくいことが会の目的である。メンバー同士のネットワーク構築や新たな事業機会の発掘、新規事業への共同投資なども行う。

現在は全国366社の経営トップに会員になっていただいている。入会に際して、国籍、年齢、性別、経歴は一切問わないが、既存会員の推薦が必要だ。

定例の勉強会は年10回。その他に2回はの国内外への研修旅行、合宿セミナーなどがある。

名古屋、大阪、福岡、東京の4都市で定例勉強会が催されるので、向研会のある月の第3週の私のスケジュールはこれで埋まってしまう。東京での勉強会はビデオ化して、仙台、富山、岡山、台湾など物理的に私が行けない地域の向研会メンバーやBBT大学院大学の学生、ABSの受講生、経営塾の塾生などにもエアキャンパスを通じて見てもらっている。

定例勉強会に参加するのが難しい地域のメンバーと交流できる大事な機会が、春と秋に行われる研修会だ。

春の「緑陰セミナー」は近隣諸国なら2泊3日、国内なら1泊2日の研修旅行。たとえば2012年の春は「北陸発の世界企業」というテーマでコマツやYKKを訪問し、石川、富山の地元メンバーとも親交を深めた。

秋の研修旅行は主に海外。現地集合現地解散で、一週間ほど私の旗持ちで現地企業などを視察して回る。2012年の秋の訪問先はクオリティ国家の代表格であるスイス。

2013年秋はドイツを予定している。戦後40年、日本とドイツは肩を並べて経済成長を遂げてきたが、この20年で大きな差が付いた。その秘密を探ろうというのがテーマだ。