仮定を変えると結論も変わる

チームリーダーとしての素養があれば、キビダンゴをもらう時点で集団のリーダーという立場にあったはずです。しかし、イヌ・サル・キジはそれぞれ単体で活動しているところを桃太郎と出会い、そこで仲間になっています。むしろ、集団行動ができずに、アウトローとして外で活動せざるを得なかった背景があることも考えられます。やはり、別動隊として活躍してもらうための訓練は必要です。

吉澤準特『クリティカルシンキング入門』(PHPビジネス新書)
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仮定を変えることで、結論も変わります。当初は「桃太郎一行が鬼ヶ島とその一帯の鬼を退治する」と考えていましたが、「結論:イヌ・サル・キジが別動隊を組織して島外の鬼たちを退治する」に修正・追加することが望ましいでしょう。

こうして桃太郎一行は、複数個所にいる鬼たちを同時攻撃する作戦を立案すると同時に、イヌ・サル・キジの能力を現実的に評価した上での訓練計画も進めることにしました。その結果、イヌ・サル・キジの別動隊による島外の鬼への攻撃と、桃太郎率いる本隊による鬼ヶ島への攻撃は同時に行われ、鬼たちを一網打尽にすることができたのです。

めでたし、めでたし。

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