「尿の色」や「泡立ち」でも腎臓の働きはわかる

日本で慢性腎臓病の患者さんは約2000万人。日本人の6人に1人が腎臓に不安を抱えながら生きている計算になります。にもかかわらず、いまだに「腎機能が落ちたら水分を制限すべき」という間違った通説を信じる人は少なくありません。

グラスに注がれる水
写真=iStock.com/christianpound
※写真はイメージです

確かに、昔は腎機能が悪化すると、腎臓に負担をかけないよう水分を控えなければならないといわれていました。血液中の老廃物や塩分をこしとって、尿をつくる腎臓の負担を減らすために、水分を制限したほうがいいと考えられていたのです。