「焼くだけ、かけるだけ」手軽さを心がける
料理は、鶏肉に塩・こしょうで下味をつけ、オリーブオイルでカリカリに焼き、たくさんの野菜を並べてさらに焼き、こしょうをふりかけたものなど、手軽に作れるものばかり。毎日必ず食べるぬか漬けは切るだけだし、サラダは作るのも簡単なのでよく登場します。
フライパンのままテーブルに運ぶこともあり、昔の人が作るおかずじゃないと自分でもよく思います。自分にとって使い心地のよい台所にしているので、ここに立つことは嫌いではありません。私は基本的に、料理は手早くパパッと作ります。もたもたしているのが好きじゃないんです。性格ですね。疲れた日は、お惣菜を買う日もありますが、1品は必ず作るようにしています。
なるべく季節ごとの旬を意識して、大好きなお酒と一緒に、いろんな色の食材を食べるようにしています。小皿にちょこちょこおかずをのせて、ひとつのお盆の上へ。
加えて、春には桜など、季節や気分によって箸置きを変えて、食卓に彩りを添えています。食器はいろいろな種類を持っていますが、一番好きなのは六角の長皿。焼き魚もお刺身ものせると映えます。おかずを少しずつ3点盛りにすると、見た目にも素敵な晩酌メニューとなり気分が上がります。
手間に見合わなければお惣菜でいい
台所で料理と器の組み合わせを考えながら、楽しい晩酌のつまみを用意しています。今ある材料をどうやっておいしく料理するかを考えるのも、立派な認知症予防ですよね。
料理はできるだけ自分で作るようにしていますが、既製品もためらわずに買います。家では炒め物は作るけど、揚げ物はしません。とんかつや唐揚げなどは、たくさん食べられませんし、それだけ作るのは手間に見合わないから、そういうお惣菜は買っています。
揚げ物のお惣菜を買った日は、小魚やぬか漬けをプラスしてバランスの取れたメニューにします。小魚は骨粗しょう症予防のために取り入れている食材です。だしをとった煮干しをそのまま食べたり、わかさぎの佃煮をスーパーで買ってくることもあります。毎日楽しく太極拳や散歩を続けるためにも、無理をせず、健康にいい食生活を心がけています。
いちばんの健康の秘訣はゆったり過ごす晩酌かも、と思っています。70代のとき胃がんになったけれど、「お酒を飲める体に戻りたい」と思って治ったようなもの。