20億円分の暗号資産と「節税できる国」へ移住

2017年に暗号資産が高騰し、億を超える大金を手にする人が急増しました。私はそうした17年以降の富裕層を「シン富裕層」と呼んでいます。年代は40代を中心に50代と30代が続き、20代も少し入ってきます。資産額のボリュームゾーンは、10億〜20億円前後といったところでしょうか。

海外移住を希望するそのようなシン富裕層も多く、理由の一つに日本の暗号資産に対する税率が他国に比べて高いという点が挙げられます。暗号資産は株式などと取り扱いが異なり、売却益が雑所得の扱いになり、金額が大きくなると、所得税と住民税の合計で最高税率の55%になってしまいます。そこで節税メリットが大きい国へ移住しようと考えるのです。