「法の支配」についての認識は一致しているが

2022年2月24日にロシアがウクライナへの侵略を開始して以来、国際社会では、「ルールに基づく国際秩序」が平和にとっていかに重要であるかが、かつてないほどに強く意識されるようになっている。

夕暮れ時の戦場で燃える戦車
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侵略開始当日に行われた主要国首脳会議(G7)のオンライン首脳会合では、ロシアの行動が「深刻な国際法違反」で、「ルールに基づく国際秩序に対する深刻な脅威」だとしつつ、ロシアを「最も強い言葉で非難」し、G7として「ルールに基づく国際秩序の完全性を維持するために必要なことを行っていく決意」を表明する首脳声明が発表された。

わが国でも、岸田文雄首相が同様の立場を繰り返し述べ、また、官邸のホームページでも、日本の外交・安全保障政策の課題の筆頭に、「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化」することを掲げてきた。この姿勢は、22年12月に策定された「国家安全保障戦略」にも通底している。