匿名掲示板で広まった「伝説のコピペ」がリバイバル
今までニートとか、派遣とか馬鹿にして笑い者にして、自己責任だの、甘えだの、クズだのゴミだのと叩いて、勝手に飢え死にさせとけとか残酷なことばかり吐き捨ててたけど、それらの行為の報いは全部自国、ひいては自分の企業、自分の生活に跳ね返ってくるんだよね。それに国民はおろか、為政者すら気付いてない。
本来なら、「お願いしてでも」20~40代なんて安定雇用で「全員」が働いて「頂いて」、結婚してもらって子供最低2人以上、出来れば3人、4人と産んでもらわないと困るのに、その現役世代が、最初の就職ごときですら悲壮感漂わせながら必死に求職活動しないといけなくて、つまずくような社会にしてしまった。
そして一度つまずいたら二度と戻れない社会を、弱者を馬鹿にしてそのまま放置してきた。
現役世代に金の不安を与えたら、それが非婚化・少子化に直結するのは当たり前のこと。本当にバカだよ。
社会全体でニートだ派遣だと弱い男性を笑い者にして、クズ扱いして、
「こんな人間誰が採るよw」とかいって余裕ぶっこいてた会社員様が、
超少子高齢化・人口減少による内需の縮小で自分の所属してる企業が大赤字で潰れる。そして年金も破たんし国ごと崩壊。
今自分がこの日本と言う豊かな国で、豊かなインフラで、幸せに生活で来てるのは、「どこかの他人が子供を作ってくれて、その国力によって維持されてる」ものなのに。昔の為政者はそれが分かってた。
「全員揃って豊かにならないと、国は決して繁栄しない」ことを知ってた。だから底辺を見捨てなかった。
「自分だけ金持ちでいられる」なんてそんな虫のいい話はないんだよね。
いまの世相をリアルに物語っているような文章だが、しかし私が書いたわけではない。これは匿名掲示板2ch(現:5ch)で、名もなき書き手によって投稿された長文である。論旨明解でそれでいて読む人の心を打つ文章は、最初に書き込まれたのが少なくとも10年以上前であると推定されるにもかかわらず新鮮味をいっさい失わず、令和の時代まで「コピペ」として愛され各所で張り付けられている。
「就職氷河期」世代が日本の社会経済やインフラに与える打撃
先日のX上でもこのコピペを紹介した人がいて、多くの共感を呼んでいた。
偉大なる預言者は偉大でした
— めろんぱん (@gtsgrknjk) August 30, 2024
この名言は額縁に飾りたいです https://t.co/ZxYrkhvg3u pic.twitter.com/ivU8UpLv7m
この国のシステムでは一度雇った人を解雇することは容易ではないため、不況期に入ったときの一時的な雇用調整(人件費削減)としては、どうしても新規採用を大幅に絞るほかなくなる。その結果として、不況期には必ず低所得かつ不安定な雇用の若年層が大量に発生する構造がある。これがいわゆる「就職氷河期」である。
「就職氷河期」が直撃した世代は結婚や消費に得てして消極的であり、それが中長期的にはこの国の社会経済やインフラ、いわば「国力」に大きな打撃を与えることになる――というのは、たしかにこの「予言」の述べるとおりで、いま実際にそうなりつつある。