安全確実に利益を得られる投資先とはどのようなものか。投資家の永野彰一さんは「僕は日本各地を駆け回り、沖縄の地主さんと打ち解けた結果、米軍基地や自衛隊施設が使用している『軍用地』の投資案件の紹介を受けた。軍用地投資は、国が借り手となるため、安定的な収入が見込めるほか、地主に支払われる『借地料』は毎年1%くらいのペースで膨らみ続ける。沖縄の軍用地は安定的な利益が見込めるため、その権利を手放す人は少なく、投資の世界では『レア物件』とされている」という――。

※本稿は、永野彰一『一生お金に困らない島投資の始め方』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

沖縄のビーチ
写真=iStock.com/taka-omi
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沖縄の地主さんたちの飲み会でヤギ汁を何杯もおかわり

僕の島投資は「沖縄はなぜ物件の値段が下がらないのか?」という素朴な疑問を起点に始まりましたが、沖縄の地域コミュニティとの関わりの中で、「これが島投資の最高峰かもしれない!」と思えるような「お宝案件」と出会っています。

島外の人が「獣臭がする」と敬遠しがちな「ヒージャー汁」(ヤギ汁)を、僕が何杯もお代わりすることを面白がってくれて、いろいろと興味深い話を聞かせてくれたことがありました。その地元の人たちとの宴会の場で、ある相談を持ちかけられたことが、お宝と遭遇したきっかけです。

僕は昨年、沖縄を拠点にして、島投資の調査や物件探しを進めていました。

1カ月の半分以上は沖縄に滞在する日が続きましたから、地元の不動産会社を通じて格安の家を手に入れ、沖縄ナンバーのクルマも購入して、あちこちの島を目まぐるしく駆け回っていました。

そんなある日、不動産会社の人から、「明日、地主さんたちの飲み会があるんだけど、顔を出してみる?」と誘いを受けたのです。

それが、「ヒージャー汁」(ヤギ汁)の店でした。

「行きます、絶対に行きます!」と即答した僕は、嘉手納基地のロゴが入ったエアベースTシャツを着てヤギ汁店に向かい、「すいません、どうも」などと言いながら、誰よりも早く、ヤギ汁を何杯もおかわりしました。