利回りが低くても、高い価値を生み出す理由

結論から先にお伝えすると、僕は地主さんに連絡を取って、「軍用地を譲ってください」と伝えました。

その一方で、他にも軍用地が売り出されていないかを徹底的にリサーチして、これまでに複数の軍用地を手に入れています。

現在も新たな軍用地を求めて、沖縄中の地主さんを訪ね歩いています。

僕がどんな軍用地をいくらで購入したか……については、売り主さんに迷惑がかかることもありますから、ここでお伝えすることは差し控えます。

島投資の一つとはいえ、軍用地案件ですから、「軍事機密」ということでお許しいただきたいと思います。

手に入れた軍用地がどんな利益を生み出してくれるのか、この先の展開を楽しみにしていますが、僕は大好きな沖縄という島で「軍用地」と出会ったことで、投資家として、新たな視点を手に入れることができたように思います。

永野彰一『一生お金に困らない島投資の始め方』(クロスメディア・パブリッシング)
永野彰一『一生お金に困らない島投資の始め方』(クロスメディア・パブリッシング)

これまでは、どんなリスクを取ってでも、利回りを上げることばかりを優先的に考えていましたが、「利回りが低くても、安定性があれば、高い価値を生み出す可能性がある」ということに初めて気づいたのです。

これまでのように、不安定な「ハイリスク・ハイリターン」ばかりを狙うのではなく、安定的な「ローリスク・ローリターン」を狙うことの意味や意義が、投資家としての僕の腹にストンと落ちたように思います。

軍用地との出会いで得られた新たな視点を、山投資や家投資、島投資でどのように活かせばいいのか?

僕は次の一手を模索しながら、今日も日本各地を駆け回っているのです。

【関連記事】
【第1回】築年数よりも間取りよりも重要…日本1万4125の島で不動産投資を成功させるために重視すべき物件の条件
新宿、渋谷にはない「衣食住」が揃っている…不動産のプロが「今が買い」と太鼓判を押す「サブカル街」の名前
1都3県で「衝撃の格差」が生まれている…これから「資産価値が上がる街」と「下がる街」大解剖
「株価はいつか上がる」は幻想…ライブドアショックで資産を失ったエコノミストが勧める"本当の分散投資"
新NISAで「オルカン」「S&P500」だけを買うのはおすすめできない…リスク回避で組み込むべき投資先