カテゴリーキラーのカテゴリーキラーが覇権をにぎる時代へ?

前出・不破聡氏が指摘するように、焼肉業界は「レッドオーシャン」である。レッドオーシャンが進むと何が起こるかといえば、業界の細分化が進む。焼肉が普通に食べられることは当たり前のことになり、それより先の、より顧客の満足度を高めることのできる店が増えてくる。そうした戦略が立地に表れる。

もともと、ファミレスに対抗するべく焼き肉に特化した「カテゴリーキラー」として牛角や安楽亭は登場してきた。しかし、そのターゲティングさえも広すぎるようになり、現在の状況はいわば、「カテゴリーキラーのカテゴリーキラー」が登場してきているといったところだ。

もしかすると、このような、「カテゴリーキラーのカテゴリーキラー」が覇権を握る構図は、今後、焼肉業界以外の様々な分野でも起きていくのかもしれない。

【関連記事】
ついに福岡で「トンコツ系」が少数派に転落…業界を震撼させる「豚骨ラーメン離れ」の3つの理由
アルコール度数3%、5%、7%に「9%出ました」は全然ダメ…檸檬堂仕掛け人が作った秀逸キャッチフレーズ
「ごはんにみそ汁、納豆、漬けものが体によい」は大間違い…日本人がもっと積極的に食べるべき"健康食材"
ユニクロとは「真逆の戦略」で大成功…機能性を売りにしない女性アパレル「ハニーズ」が絶好調な安さ以外の理由
これだけは絶対にやってはいけない…稲盛和夫氏が断言した「成功しない人」に共通するたった1つのこと【2023上半期BEST5】