元大阪市長・大阪府知事で弁護士の橋下徹さんであれば、ビジネスパーソンの「お悩み」にどう応えるか。連載「橋下徹のビジネスリーダー問題解決ゼミナール」。今回のお題は「ライドシェア解禁問題」です――。

※本稿は、雑誌「プレジデント」(2023年10月13日号)の掲載記事を再編集したものです。

元大阪市長 橋下徹氏
撮影=的野弘路
早稲田大学政治経済学部卒業。弁護士。2008年から大阪府知事、大阪市長として府市政の改革に尽力。15年12月、政界引退。最新の著作は『折れない心 人間関係に悩まない生き方』(PHP新書)。

Question

タクシー不足解消には「ライドシェア解禁」しかないのでは?

タクシー不足が目立ち始めました。訪日客が溢れる観光地ではタクシーをつかまえるのは至難の業で、都心部でもタクシー乗り場は長蛇の列です。地方では交通手段の少なさからもタクシー不足は深刻な課題となっています。

解決策として、自家用車を利用した「ライドシェア」の解禁や、自動運転タクシーの導入などが考えられますが、まず現実的なのは前者でしょう。規制改革を迅速に進めるため、強烈な反対論を乗り越える実践的な改革方法はどのようなものでしょうか。