元大阪市長・大阪府知事で弁護士の橋下徹さんであれば、ビジネスパーソンの「お悩み」にどう応えるか。連載「橋下徹のビジネスリーダー問題解決ゼミナール」。今回のお題は「ビッグモーター問題」です――。

※本稿は、雑誌「プレジデント」(2023年9月15日号)の掲載記事を再編集したものです。

元大阪市長 橋下徹氏
撮影=的野弘路
早稲田大学政治経済学部卒業。弁護士。2008年から大阪府知事、大阪市長として府市政の改革に尽力。15年12月、政界引退。最新の著作は『折れない心 人間関係に悩まない生き方』(PHP新書)。

Question

事件の詳細に惑わされず再発防止を考えるには

中古車販売でシェア約15%といわれる最大手のビッグモーターが、保険金不正請求問題等で糾弾されています。こういうとき我々はつい目先の事件の詳細に目を奪われてしまい、「仕組み」そのものへの大局的視点を失いがちです。根本的な問題点を見つけ、有効な防止策を打ち出すには、どのような思考法が大切でしょうか。