普通に行って普通に楽しめばいい

もうひとつ有効な方法があります。それはチェーン店を利用すること。チェーン店を一人で利用することに抵抗のある人はそういないでしょうし、チェーン店は良くも悪くも店の人との関係性が薄い。もちろんお客さん同士の関係性も薄い。ここでは全員がモブキャラです。

それでいて、そこを巷の個人店と同様のレストランコンテンツとして利用できる店が決して少なくない。サイゼリヤがイタリアンレストランとして過不足なく利用できるのは多くの方がご存じのこと(?)でしょうが、他にも例えばロイヤルホストは西洋料理レストランとして、大戸屋は小料理屋として、案外申し分ないコンテンツを持っています。ある種の「ごっこ遊び」的に、そういった店で場数を踏むのは、なかなか良い方法だと思います。

「普通に行って普通に楽しめばいいんですよ」

という感覚が、場数をこなすことですんなり腑に落ちたら、後はこっちのものです。

最後に大事なことをひとつ。

そうは言ってもお店の人やお客さんの目はやっぱり気になる、というのは最大のハードルかもしれません。でもね、そもそも、自分が人にどう見られているか気にするほどには、人は他人のことを気にしていないものです。

誰もあなたのことを気にしていない

もしもお店での振る舞い方に慣れていなくて、ちょっとおかしなことをしてしまったとしても、実は誰も気にしません。

稲田 俊輔『お客さん物語 飲食店の舞台裏と料理人の本音』(新潮社)
稲田 俊輔『お客さん物語 飲食店の舞台裏と料理人の本音』(新潮社)

よしんば極端に変なことをしてしまったとしても、「あー、世の中には変わった人もいるなー」と、一瞬思われておしまいです。

世の中ではなぜか、

「一人で飲食店を利用してたら近くにいたカップルの女性に『あの人一人で来てる』とクスクス笑われた」

というようなエピソードがたまに語られたりしますが、あれは実話なのでしょうか? 正直そんな状況、ちょっと想像しにくいです。

百歩譲って本当にクスクスされたとしても、それが映画の一場面ならば、あなたは個性的な主人公で、プークスクスした人々はモブキャラです。

おひとり様は、人生の主役を生きるワンシーン。

存分に楽しんでやっていきましょう!

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