※本稿は、樺沢紫苑『読書脳』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
自分を変えたいと思ったら、まず本を読む
あなたは今の生活、今の仕事、今の収入に満足していますか? おそらく、ほとんどの人は満足していないと思います。
「もっと収入が欲しい」「自分にはもっとやりたいことがある」「今のような生活から脱出したい」と多くの人は思いながらも、特に目立った努力や行動もせずに、なんとなく毎日を過ごしてしまっているのではないでしょうか。
どうせ何をしても成功するはずがない、という無気力状態に陥っている。
しかし、何もしなければ、現状が変わるはずがありません。
もしあなたが今の生活、今の仕事、今の収入を変えたいと心から思うのなら、「読書」をお勧めします。
なぜならば、本にはこの世の中のほとんどの問題の解決法が書かれているからです。
将来に絶望するのではなく、もっと多面的な見方を身につけることができれば、自分の未来に無限の選択肢と可能性が広がっていることがわかります。
自分が「変わる」。自分を「変える」。自分の未来を「変えたい」と思うなら、とりあえずすべきことは読書です。
「年収1000万円になる方法」を何個言えるか
自分の頭でいくら状況を打開する方法を考えても、限界があります。しかし、「本」を読めば何千、何万人もの先人の知恵を借用できるのです。
自分1人で解決できない問題も、乗り越えられない壁も、先人の知恵を借りれば簡単に乗り越えられる。現状を変えることは、そう難しいことではないのです。
何かを「変えたい」と思ったら、まず本を読むことをお勧めします。
ある時、居酒屋の隣のテーブルで、就活中の大学生4人組が、互いの就職活動の状況について話していました。なかなか内定がもらえず、苦しい状況の様子。
いろいろ話した結果、A男が言いました。「やっぱり、なんだかんだ言っても、将来的に年収1000万円は欲しいよね」。それに対して、すかさずB子は言いました。「それって、商社かマスコミにでも就職しないと無理だよ」「そうだよなあ、やっぱ年収1000万円は無理か」と残念そうな表情を見せるA男。
あなたは、「年収1000万円になる方法」を何個言えますか?
A男とB子にとって、「年収1000万円になる方法」は、「商社やマスコミなどの一流企業に就職すること」しか思いつかなかったようです。けれども、「年収1000万円になる方法」は、世の中にたくさんあると思います。