米企業が欲しがる将校クラスの軍人

BRIICS(ブラジル、ロシア、インド、インドネシア、中国、南アフリカの6カ国)を中心とする新興国の目ざましい成長が、世界を根底から変えていく。人、モノ、カネ、情報は自在に国境を越え、ボーダレス経済はさらに加速度を増し、ネットの普及によって様々な業種で経済活動の中心地がサイバースペースに移り、デリバティブやヘッジングなどのマルチプル経済が為替や株価を日々揺さぶる――。これに実体経済が重なった新しい経済大陸は、古い経済世界を侵食し、目には見えない版図を拡大し続けている(拙著“見えない大陸”、邦題『新・資本論』参照)。

デジタルカメラの急速な普及でコダックや富士フイルムなどのカメラ、フィルムメーカーは事業再建に追い込まれ、携帯音楽プレーヤー「iPod」の登場によって米タワーレコードは倒産し、ブロックバスター(米ビデオレンタルチェーン最大手)は連邦破産法に追いやられた。同様に「iPad」や「キンドル」は出版の世界を一変させるかもしれない。