夏休みの学習計画はどう立てればいいのか。マンガ『ドラゴン桜』では、スケジュールを立てる時に陥りがちな「固定観念」を紹介している。現役東大生ライターの布施川天馬さんが解説する――。
スケジュール帳
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40日という膨大な時間が「自分次第」となる夏休み

ついに夏休みの季節がやってきましたね。みなさんは学生時代、どのように夏休みを過ごしていたでしょうか。

毎日遊び歩いていたという人も、逆に勉強漬けの毎日だったという人もいるでしょう。僕のように、部活漬けの日々を送っていたという人も多いかと思います。どのような過ごし方をしても楽しく過ごすことができるのが夏休みの魅力的なところですよね。

とはいえ、それで学習がおろそかになってはいけません。約40日間という膨大な時間をどう使うのか、すべてが自分次第であるからこそ、夏を効率的に使ったものは圧倒的な成長を遂げることができます。これは勉強のみならず、部活動や習い事など、あらゆることに当てはまる真理です。

「夏を制する」計画の立て方

特に受験勉強という面で考えれば、夏休みを無駄にすることはできません。昔から有名な格言として「夏を制する者は受験を制する」というものがあります。これは、「夏という期間をコントロールして過ごすことができれば、受験勉強全体をコントロールすることができる」という意味の言葉。受験勉強という側面から見てみれば、夏休みを無駄にすることは、すなわち不合格を意味するのです。

とはいえ、「うまく使え」と言われても、どう使えばいいのかまでは、なかなか学校でも説明してくれません。いったいどうすれば、夏を制することができるのでしょうか。

それは、落ちこぼれたちが人生逆転をかけ、一念発起して東大を目指すマンガ『ドラゴン桜』でも説明されています。東大受験の立役者である桜木は、生徒たちに対して「夏休みはスケジュールを組んではいけない」と話すのです。