営業戦略の練り直しを迫られる航空会社
ある都市に一定期間滞在しているのは、リモートワークにシフトして社員の居住先を問わなくなった企業が、一堂に会して顔合わせできるよう、特定の場所で会議を行っているケースが想定されるという。
コロナが終息したことで、多くの企業が元の就業形態に戻したが、リモートの便利さも認識できたことから、出社条件を緩くしたところも少なくない。こうした仕事の変化が旅行の在り方も変え、航空会社は営業戦略の練り直しを迫られている。
日本はコロナ禍からの回復が遅れた分、先に回復した国でどのような変化が生じたのか知ることができる。こうした動きは時間差を経て日本にも波及する可能性が高く、旅行業界は先手を打っておく必要があるだろう。企業の側も優秀な人材を獲得するには、より柔軟な働き方を選択できる職場環境を提供することが重要となる。
当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら