自己チュー無神経タイプ
自己中心性の高い人をSNSですぐ見抜く方法
話しかけてもどこか上の空。何か言い出したかと思えば、話題は自分に関することばかり。他人への関心や共感が欠如している「自己チュー無神経タイプ」には、なかなかこちらの言葉が届かない。
「自分への関心の強さは、日常のあらゆる場面にも表れます」と脳科学者の西剛志氏は指摘する。
「たとえば、大勢で撮った集合写真を見るとき、自己中心性の高い人は真っ先に自分を探して、自分以外はほとんど見ていません。また、社会的地位が高くなるほど自己中心性が強まりやすくなる傾向もあります。地位が上がるにつれ、脳が『自分が正しい』と錯覚しやすくなるのです。アメリカのCEOのプロフィール写真を分析した研究では、写真の枠に占める顔の比率と自己中心性は比例することが確認されています。SNSで顔の大きなアイコンを使っている人は、自己中心的な心性の持ち主かもしれません」(西氏)
近年、遭遇する機会が増えた気がする「自己チュー無神経タイプ」。その理由として、多くの日本企業でトップを務めてきたプロ経営者のハロルド・ジョージ・メイ氏は組織の変質に、クレーム対応研修講師である津田卓也氏は生育環境に目を向ける。
「かつての企業は『We』を主体にして動いていました。自分はやりたくなくても、『これも会社のためだ』と行動できたわけです。それが今は『I』が先に来て、自分にとってプラスかマイナスかを優先して考えてしまう。そうした時代の変化が、自己中心的に見える人を増やしている面があると思います」(メイ氏)
「このタイプは、子どもの頃に、何でも言うことを聞いてもらえた王様・お姫様的な環境で育ったか、あるいはまったく相手にしてもらえなかった愛情欠乏型か、どちらかのケースが多いように思います。防衛本能や承認欲求が人一倍強く、会話のキャッチボールがままならないため、対応するのにかなり厄介な相手です」(津田氏)
いかにも難しそうな相手だが、弁護士でお笑い芸人のこたけ正義感氏は対処しやすいと見る。「このタイプは仕事でいっぱいいっぱいになっていたり不安を抱えていたり、キャパオーバーである人が多い気がします。視野が狭くなって他人に気を使う余裕がなくなっているだけで、余裕さえできれば変わる可能性がある。
そして、何を考えているかわからない相手ほど扱いが困難ですが、このタイプの行動原理ははっきりしているので、対策は立てやすいと言えます」
その行動原理とは、「自分にとっての損得で動く」だ。自分が得するか損するかにしか興味がないので、「他人を思いやれ」と言っても響かない。しかし、「こうすればあなたにとってプラスになりますよ」「これをしなかったらあなたに不利益が生じますよ」など、損得に訴える言葉で話しかければ、話に耳を傾けるようになるという。
同様に津田氏も「損得で働きかけるのがもっとも有効」という見解を示す。「相手の話を聞きながら『これだったら得になるな』『これをすると損になるな』と見極めて誘導していくと、急に『やります』という反応を得られることがあります。『あなたが損をする』という現実を具体的に提示するのがもっとも刺さりますね」(津田氏)
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