思考パンクタイプ
真面目な性格で対応も誠実。にもかかわらず会話をすると、話が散らばってまとまらない。そんな思考がバグを起こして話を整理するのが苦手な人を、こたけ氏は「安心できる雰囲気をつくることが鍵になる」と考える。
「会話のボールが自分に回ってきたときに緊張してしまって、何を言えばいいかわからなくなってしまうのでは。その緊張さえ解ければ、問題なくコミュニケーションを取れるはずです」(こたけ氏)
こたけ氏が実践している方法は、相手が言いたいであろう言葉や主張を複数あげて、「こういうことですよね?」と話の組み立てをサポートすることだ。「そうです」と頷いているだけでも会話のプレーヤーとして参加している感覚が生まれる。時間が経つごとに緊張が解けて、混乱していた話が整理されていくという。
西氏も話がまとまらない理由のひとつが、「話を成立させるリソース(情報)の不足」と分析。欠如した情報を補足してあげることで、話の全体像が固まりやすくなる。
「くわえて不足しているのが、『優先順位』です。話上手な人は話のゴールを設定し、話の要素をどう並べるか、順番を逆算していきます。しかし、このタイプは優先順位を考えないまま話を始めてしまうため、枝葉の部分が大きく膨らんだり、途中で別の話に流れたりして、自分が何を言ってるかわからなくなるんです。
有効なのは『結局一番大切なことは何ですか?』『一言でまとめるとどんなことになりますか?』など、相手に優先順位を意識させる質問です。核の部分に気づくことで、話のゴールや全体の流れが見えてきます」(西氏)
津田氏がNGにあげるフレーズは、ビジネスシーンや客対応における「お話がわかりかねますので」だ。
「謙虚で丁寧な表現のように聞こえますが、相手は自分が悪いような気がするので言わないほうがいい。使うべきフレーズは、『私が誤って理解していると申し訳ないので、一度復唱させてください』、あるいは『何度もご説明いただくと申し訳ないので』という前段でもいいですね。相手の言っていることがわからないのではなく、自分がちゃんと理解しているか確認したいから整理させてほしい、というスタンスで臨むと気分を害しにくくなります」(津田氏)
もし自分が「思考パンクタイプ」に該当する場合、どうやって話をまとめる能力を磨けばいいだろうか。
「脳の前頭前野には、情報を処理しながら一時的に保持するワーキングメモリの機能があります。話題をいくつも覚えているほうが話の理解度が深まって、会話も円滑に進められる。ワーキングメモリを鍛えたいなら、読んだ文章を覚える必要がある読書が最適です」(西氏)
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