肉を食べると「幸せ物質」が増える
なぜ歳をとると意欲が低下してくるのでしょうか。
その理由のひとつが、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの減少です。
セロトニンは別名「幸せ物質」とも言われ、セロトニンがたくさんある状況では多幸感があって、なんとなく幸せそうにしていられます。
ところがこのセロトニンは、歳をとるとともに減少していきます。
そのため高齢になればなるほど幸福感や意欲も低下し、うつになる人が増えてしまうのです。
気分が沈むとかイライラするなど、感情が不安定だと感じるようになったら、肉を多めに食べてみましょう。
セロトニンの材料となるのはトリプトファンというアミノ酸ですが、肉にはこのトリプトファンが多く含まれています。
また肉にはセロトニンを脳へと運ぶコレステロールも含まれているため、肉を積極的に摂ることが、意欲の低下を抑えることにつながります。
高齢者は「肉食こそ正義」
ステーキやすき焼きを食べると、なんとなく幸せな気持ちになって元気が出てくるのは、こうしたメカニズムが働いているためです。
肉を食べることで、意欲の低下を防ぐと同時に、豊富に含まれるたんぱく質によって、骨や筋肉がつくられるため、運動機能の衰えも防ぐことができます。
心身ともに充実した「シン(=心、身)・老人」であり続けるためにも、なるべく肉を食べるように意識してください。高齢者は「肉食こそ正義」です。