加齢にあわせて、趣味は変えたほうがいいのだろうか。医師の和田秀樹さんは「興味がないのに、俳句や盆栽といった高齢者らしい趣味に手を出す必要はない。ラーメン好きであれば、そのままラーメンを食べ続けたほうが、若々しくいられる」という――。
※本稿は、和田秀樹『シン・老人力』(小学館)の一部を再編集したものです。
「高齢者らしい趣味」でなくてもいい
高齢者になってから趣味を見つけるのは、それほど簡単なことではないようです。
自分の趣味が何かすぐ言える人、好きなことをすぐ思い浮かべられる人は、高齢者になってからも、自分が「楽しいこと」を優先すればいいと思います。
「高齢者になれば、大好きな温泉巡りを思う存分楽しめるんだな」と思えば、年を重ねることにワクワクしてきます。
一方で、「好きなことをしましょう」「趣味をもちましょう」と言われても、何をすればいいのか思いつかない人もいます。
高齢者の趣味というと、俳句とか盆栽をイメージしたり、美術館や博物館巡りといった高尚なものを思い浮かべたりするかもしれません。
好きなものは「三つ子の魂百まで」でいい
高齢者らしい趣味でないと、恰好がつかないと思われているフシもあります。
しかし「自分にとって好きなもの」「面白いもの」「興味の湧くもの」であれば、何でも趣味の対象にしていいのです。
「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、好きなものは、いくつになっても好きなままでいいのです。