何歳になっても活動的に生きるには何をすればいいか。心理学者の内藤誼人さんは「私たちは、恋をすると脳の報酬系と呼ばれる部位が活性化し意欲的になれる。既婚者でもアイドルやモデル、俳優など『推し』をつくっておけば、毎日楽しく、エネルギッシュな人間になれる」という――。

※本稿は、内藤誼人『ダラダラ時間をリセットする最新心理学BEST60』(春陽堂書店)の一部を再編集したものです。

ビーチで踊るシニアカップル
写真=iStock.com/Wavebreakmedia
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午後1時から3時までは一人で集中して仕事する

仕事をするときには、できるだけ一人でやるといいですね。

なぜなら、私たちは他の人と一緒に作業をしようとすると、ついついムダ話などをしてしまって、能率が悪くなってしまうからです。

ある企業では、「午後1時から3時までは一人で集中して頑張るタイム」というようなルールを決めていて、その時間内では一切の私語を禁じて、黙々と仕事に取り組ませる、という話を聞いたことがあります。これは、非常によいアイデアです。

一人で仕事をするからこそ集中できるのであって、他の人と一緒にやろうとすると、どうしてもダラダラしてしまいます。

学生の頃、私は友人たちから、「一緒に試験勉強をしようよ」とグループ学習を持ちかけられても断っていました。友人たちと一緒だと、勉強にならないことを経験的に知っていたからです。

そのためでしょうか、ちょっぴり自慢になってしまいますが、私はものすごく成績のよい学生でした。

アメリカ・オクラホマ州立大学のロバート・スコフィールド氏は、友人または知らない人と作業をさせる実験をしたところ、友人と一緒だと作業に関係のないムダ話が増えることがわかりました。他人と一緒でも、知らない人であれば、ムダ話は増えませんでした。

友人と一緒に何かをしようとするのは、特に集中してやる作業のときにはやめておいたほうがいいようですね。知らない人ならば、そんなに問題もなさそうですが。