ダラダラと過ごす時間は、どうすれば減らすことができるか。心理学者の内藤誼人さんは「切羽詰まることがなく、たくさんの選択肢があるとダラダラしてしまいがちだ。人生の残り時間を意識し、選択などしない生活を心がけるといい」という――。
※本稿は、内藤誼人『「ダラダラ時間」をリセットする最新心理学BEST60』(春陽堂書店)の一部を再編集したものです。
人生の終わりを強く意識し、カウントダウンしながら生きる
ダラダラしてしまう人には、共通してみられる特徴があります。それは、「時間なんていくらでもある」と何となく思い込んでいること。本人には、「時間をムダに浪費している」という意識はありません。時間なんて空気のようにいくらでもあると考えているのです。
無尽蔵にいくらでも手に入ると思えば、「大切に使おう」という意識が生まれるはずもありませんよね。
したがって、ダラダラ時間を減らす第一歩は、「時間がなくなってしまうぞ!」という危機意識を持つこと。人生には終わりがあることを強く意識し、カウントダウンしながら生きるのです。そうすれば、一秒たりとも時間をムダにしたくない、と考えるようになりますよ。
『限りある時間の使い方』(オリバー・バークマン著 高橋璃子訳/かんき出版)によると、人生をかりに80年とすると、だいたい4000週間になるそうです。人生は、たった4000週しかないのですよ。
「たった4000週!」という事実を知ると、一日一日がものすごく貴重で、大切だと感じませんか。
今、40歳の人に残された時間は、2000週ですよ。そう考えると、少しは慌てるのではないかと思います。
ダラダラする人は、切羽詰まることがないので、ダラダラしてしまうのです。これではいけませんので、残りの人生をカウントダウンしながら生きるようにするのです。そうすれば、ものすごく人生が充実してくるでしょう。