フリーランスや自営業者がダラダラしない理由

では、どうしてもグループやチームで仕事をしなければならないのだとしたら、どうすればいいのでしょうか。

私なら、まずはメンバーでどの仕事をするか分担することを提案しますね。そして、一人一人が別々に作業をし、あとでみんなの仕事を持ち寄るようにするのです。このような形にすれば、チームで作業をしたことになりますが、実際の仕事は一人でやることができます。

会議もそうですよ。あらかじめ会議の議題をメンバーに伝え、一人一人にアイデアを書いてきてもらうのです。実際の会議では、みんなが持ち寄ったアイデアを突き合わせて、結論を導くだけ。

このようにしたほうが、会議の時間も大幅に短縮できます。みんなで話し合おうとするから、ダラダラするのです。

一人で仕事をしているフリーランスや自営業者などは、会社勤めのサラリーマンに比べると、あまりダラダラしませんが、その理由は、ほとんど一人(あるいは夫婦)で作業をすることが多いからです。

他の人と一緒に仕事をすることは、なかなか避けられないこともあるとは思いますが、それでもなるべく一人で仕事に取り組めるよう、上司やリーダーにかけあってみるとよいですね。

そのほうが、能率がいいということを理解してもらえれば、断られることもそんなにないと思いますよ。

たとえば草むしりは友人を巻き込んだ方がいい

仕事をするときには一人がいい、というお話をしました。

けれども、まったく逆のアドバイスになってしまいますが、「友人や知り合いと一緒にやったほうがいい」ということも現実にはよくあります。

それはどんなときかというと、「あまりやる気にならない」作業をするとき。

どうにも乗り気にならないことをするときには、友人と一緒にやりましょう。そのほうが楽しく取り組むことができます。

たとえば、草むしり。草むしりが好きな人などいないと思いますが、一人で黙々とやらなければならないのだとしたら地獄のような苦痛を味わうかもしれませんけれども、他の人と軽いおしゃべりなどしながら草むしりをしてよいのなら、そんなにつらくありません。

私の住む町の自治会では、一年に1回、公園や道路わきの草むしりをする日があるのですが、普段、あまり接しない人たちとおしゃべりしながら草むしりするのは、そんなに苦痛でもありません。みな喜んで草むしりをしています。

晴れた日に庭で一緒に働く父と娘
写真=iStock.com/petesphotography
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