受験を始める前に親子で「できること/できないこと」を共有
ですので、やはり受験を始める前から、「うちの家計だと塾には週3回までだよ」といったかたちで親がきちんとラインを示し、話し合うのがいい気がします。家の資産状況を明かすことが目的ではなく、淡々と、「できること/できないこと」を親子で共有し合い、その中で本当にそれでも受験したいのか、じっくり考えてみればいいのではないでしょうか。それに、今はアプリや動画配信の中にも良質な教材があり、選択肢は増えています(ゆえに探すのも大変ではあるのですが)。
松原さん夫妻にも、貯金と余暇の余裕を持てるくらいの教育費のラインを改めて設定してもらいました。お子さん2人がいるご家庭です。2人の希望によっては、勉強の時代が長く続く可能性もあるでしょう。そういった場合にも備えて、家族の豊かな暮らしも諦めない、持続可能な教育と、居住エリアの選び方をしていきたいですね。
(構成=小泉なつみ)