わが子の「人生初の受験」はどのタイミングが最適なのか。プロ家庭教師の西村則康さんは「親の負担が最も大きいのは小学校受験で、中学校受験はそれに比べ軽い。以前は専業主婦家庭が圧倒的でしたが、最近は共働き家庭が急送している。ほどよい距離感で子供の勉強に携わることが必要です」という――。
祈る女性
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最適なのは小学校受験? 中学校受験? 高校受験?

わが子の“ファースト受験”は、高校受験でいいのか。それとも、小学校受験か中学受験に挑戦させるべきか──。

夫婦共に仕事をしている共働き家庭にとって、わが子をどのタイミングで受験させたらいいか選択するのは難しい。親の負担がもっとも軽いのは高校受験だが、“内申点”という不透明な評価に振り回されてしまう不安があり、中高一貫校に通う子供と比べて、大学受験に向けた準備にあまり時間がかけられない点が不利になるという見方もある。

一方、小学校受験は、親の負担度がもっとも重くのしかかる受験だ。なにせ相手はまだ5歳、6歳の子供。自分の意思で「受験をしたい」なんて言い出す子はまずいないだろうから、親の受験と言い切ってしまっていいだろう。親の負担度はほぼ10割。内容的にも中学受験や高校受験のように学力勝負ではないので、それ専門のお受験塾に通わせることが必須になる。

かつてはそういう塾は平日にしかレッスン日が設けられておらず、「共働き家庭に小学校受験は難しい」と言われていたが、今は共働き家庭向けに土日にレッスンを行うお受験塾も増えていて、対策はできなくはない。ただ、「ご縁です」という言葉に象徴される特殊な受験のため、親の情報収集力の高さと、小さな子供と根気強く付き合っていく覚悟が必要になる。