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※本稿は、『プレジデントFamily2023年冬号』の一部を再編集したものです。
ヒント1 子供が話したくなる場を準備しよう
→大人の正しい声かけ例「いい質問だね」
ロジカルシンキング(論理的思考力)を育てる最良の方法は、人に説明する経験を重ねることです。家庭なら、子供が先生役になって親に教えるなどいいですね。
そう聞くと「ようし、わかった。じゃあ、太郎くん、今日何があったかお母さんに説明してみて!」と、指導者になってしまう親御さんがいます。子供が話し出して10秒もしないうちに「はい、主語がない」「それって、さっき言ったことと矛盾してない?」「理由を言ってない」などと、整合性の破綻を指摘し出すのです。
気持ちはよくわかります。子供の話は論理が破綻しがちですし、親としては子供の間違いを直して、論理的な話し方を教えてやりたいと思いますよね。
でも、それでは子供は口を閉ざしてしまいます。
大切なのは「心理的安全性」といわれる、安心して話しやすい場をつくること。親の声かけは注意や叱責になりがちです。
「宿題終わってないよね」
「間違ってるよ」
「やるって言ったんだからやらないと」
などなど。それでは心理的に危険・恐怖を感じさせてしまいます。
心理的安全性が保たれていると、子供は気持ちよく話せるようになりますし、たくさん話します。実際、東大生など説明する力が高いお子さんのご家庭は、たいてい親が聞き上手です。
参考になるのは、アメリカの学校の先生です。生徒の発言に対して大げさにうなずいて「いい質問だね」と言うシーンを映画などで見たことはないでしょうか。まずは肯定的に受け止めてやることで、子供にとって発言のハードルがグンと下がるのです。何か言うだけで褒められるくらいでよいのです。
もう一つ大事なのは、途中で口をはさまないこと。「へー、そうなんだ」とうなずいて最後まで聞いたうえで、「いい質問(説明/話)だね」と褒める。
まずはこう言うと決めておけば、親は考える時間がつくれるので、反射的に「ここが違う」などと指導してしまう失敗を防ぐことができます。
落ち着いて聞いて、親は質問するくらいでいい。子供と親の発言は8対2くらいでいいでしょう。
親子の会話が大事と言うと、「教えなくちゃ」とインプットしようとしがちですが、子供の発言をいかに引き出すか、アウトプットが大切なのです。
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