子供が図形問題を苦手とする原因の一つに「空間認識力の低さ」がある。筑波大学附属小学校の夏坂哲志先生は、「小学生には別の原因もあります。使い慣れていない図形用語のせいで、問題文の意味が読み取れていない」という。8つの図形のつまずきポイントを紹介しよう――。

※本稿は、『プレジデントFamily2023年冬号』の一部を再編集したものです。

「直径」「円周」「垂直」「四角形」の意味は大丈夫か

積み木やパズルが特段、苦手とも思えないのに、つまり、空間認識力がさほど低いとは思えないのに、算数の図形問題になると、なぜか間違いが多いという子、いませんか。もしかすると、図形の問題に出てくる言葉の意味がわかっていないのかもしれません。

筑波大学附属小学校の副校長で算数部に所属する夏坂哲志先生は、次のように語ります。

『プレジデントFamily2023年冬号』(プレジデント社)
『プレジデントFamily2023年冬号』の特集は、「読解力」の家庭での伸ばし方。「文章を読める子が“新受験”を制す」「なぜ算数の“文章題”だと解けないのか」「食いっぱぐれないために大事なこと 自分で稼げる子にする!」などを掲載している。

「算数は暗記教科ではないですが、用語や公式などを正確に理解する必要があります。『直径』『半径』『円周』『平行』『垂直』など、図形特有の用語の理解はあいまいではありませんか? さらにやっかいなのが、『まわり』『点をとる』『高さ』など、日常生活で使っている意味と、図形で使われる言葉の意味とが異なることです。

大人からすると『え? こんな言葉の意味がわかっていなかったの!』と驚くところでつまずいている子もいるのです。簡単な言葉だからこそ、あらためて意味を確認する機会がなかったのかもしれませんし、お子さんの図形用語の理解度について、今一度、確認してあげてください」

図形ならではの用語の代表例を八つ教えてもらいました。さて、お子さんはちゃんと理解できているでしょうか。

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