つまずきポイント3:「◯◯とみて」がわからない
●例題:図は埼玉県の地図です。上底60km、下底105km、高さ45kmの台形とみて、およその面積を求めましょう。(6年生)
●よくある間違い
元の地図と台形を重ねられない。
●答え
(60+105)×45÷2=3712.5 3712.5km2(埼玉県の実際の面積は約3797km2)
●解説
問題文にある「台形とみて」がわからない子がいます。概形(およその形)の面積を求めるときに、「台形とみて」は「台形に近い形なので台形とみなす」という意味です。「台形と考えると」などと置き換えてあげましょう。
●オマケ
算数では、図形に限らず「◯◯とみて」をよく使います。例えば概算のときも「298円を300円とみて」といいます。大人にとってはどうということもない表現ですが、子供には理解しにくい言葉のようです。
つまずきポイント4:「底辺と高さ」がわからない
●例題:次の図の色のついた部分の面積を求めましょう。(5年生)
●よくある間違い
12×7÷2=42と計算してしまう。
●答え
7×6÷2=21 21cm2
●解説
「底辺」の底(そこ)という漢字から、下にある辺を「底辺」だと思ってしまう子がいます。「高さ」についても、「背が高い」「手を高く上げる」などから子供たちは「縦の位置を表す言葉」としてイメージしています。「底辺」とは、三角形や平行四辺形などで、「高さ」を測るための基準となる辺のこと。そして、「底辺」と「高さ」は必ず垂直になっていること。この2つをしっかり定着させましょう。この問題では、7cmの辺を「底辺」としたときに、「高さ」が6cmになることを確認しましょう。