英語を習得するにはどうすればよいのか。最速英語習得の専門家である川﨑あゆみさんは「努力していても、やり方が間違えていると英語は話せないし、聞き取れない。『英語の正しい学び方』を知り実践すれば、これまでの努力が成果に変わる」という――。

※本稿は、川﨑あゆみ『英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。

こんなに努力してきたのに英語が話せない…

私は「第二言語習得論」を研究し続けながら、その科学的根拠をもとに「グロバリ」という英語スクールを主宰していますが、ここに相談に来られるのは、すでに英語学習に必死に取り組み、努力をされてきた方ばかりです。

これまでに英語コーチングスクールに4校通い、毎日3時間の勉強を続けてきた人。オンライン英会話を何年も続けてきた人。

さまざまな英語アプリや教材を買って10年以上も英語学習にたくさんのお金をかけてきた人。TOEICで990点を取るくらい勉強をしてきた人……。しかし、相談に来られた際に、みなさんが口をそろえて言うのです。

「こんなに努力してきたのに、英語が話せない。聞き取れない。どうしていいのかわからない」

じつは、日本でこれまで広く信じられてきた「英語学習法」には、科学的根拠のないものが多くあります。これらの迷信を信じて学習を続けた結果、多くの人が「一生懸命英語を学習しても話せない」「聞き取れるようにならない」「最適な学習法が見つからずいつまでもさまよっている」といった絶望を感じています。

【図表1】英語学習に関する迷信
出典=『英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方』(日本実業出版社)

英語の正しい学び方

そこで、よくある迷信(図表1)と、それに対する真実(図表2)をお伝えします。

「迷信」に、正しいと思い込んでいたり、実際に試してみたことがある方法があっても大丈夫です。「英語の正しい学び方」を知り実践すれば、これまでの努力が成果に変わります。無駄になることは決してありません。

本稿でこれからお伝えしていくのは、これまでの迷信をくつがえす、最大効率で英語習得を進めるための、科学的根拠にもとづいた英語学習の「真実」です。真実、つまり第二言語習得論をベースにした「英語の正しい学び方」を取り入れれば、英語力は劇的にアップします。英語を自由にスラスラ話せるようになるのです。

もう「どの単語帳がいいの?」「どの文法書を使えばいいの?」「どうすれば話せるようになるの?」といった迷いもなくなります。これは決して魔法の方法ではなく、英語学習の原理原則(真実)に基づいたものです。

ぜひ、英語学習の「真実」をベースに学習をはじめてください。

〈まとめ〉
これまでのよくある英語学習法には、科学的根拠のないものが多くある。
英語学習の「真実」を知ることで英語力は劇的にアップする。