※本稿は、土谷愛『適職はどこにある? 夢なしOLの「転職・休職・副業・起業」実践ストーリー』(大和出版)の一部を再編集したものです。
副業の方が自分に合っている
平日の昼は会社で企画の仕事。夜や休日には副業で節約ブログを書く。
そんな二足のわらじ生活を続ける中で、しだいに「後者のほうが自分にはより合ってるのかもな」と感じるようになりました。
その理由は「人間関係」と「働き方」にあります。
最初に思ったのはやっぱり「人間関係」。
当時のわたしは転職先の人間関係に悩んでいました。
同じプロジェクトに割り当てられている以上、どうしても苦手な人とも、毎日関わっていかなければいけない。そのことで、本来の企画業務よりも「苦手なあの人の対応をどうするか」に自分の心や時間が割かれることにモヤモヤを感じていました。

関わる人を自分で選ぶことができる
一方、副業のほうでは、人間関係のストレスはほとんどありません。
自分の裁量100%で始めた以上「関わる人を選ぶ権利」も自分にあるからです。
たとえば、ブログに読者がつき始めると、企業から「うちの商品をブログで紹介してくれませんか?」と依頼されることがたびたびありました。
新しくオープンしたカフェや居酒屋の感想を書いて報酬をもらえたり、企業が販売中の化粧品・ドライヤー・洋服などを無料でもらう代わりにブログで感想を書いたり、と内容はさまざま。
企業の担当者さんとやりとりする中で、ときにはモヤっとすることもあります。
「こちらの要望は一切無視で、ちょっと失礼な感じがするな……」
「細かく書いて欲しい感想を指定してくるけど、これって本当に読者さんにおすすめできる商品なのかな……?」
そんなときには「断る権利」が100%自分にあるのが、とても気が楽でした。
会社での人間関係は、自分の一存だけで変えることができず悩んでいたからこそ、「関わる人を自分で選ぶことができる」という働き方は魅力的でした。