日本の将来を担う世代に大人は何を伝えればいいのか。マネックスグループCEOの松本大さんは母校の開成中学を訪ね、「未来を創る力」というテーマで講演した。講演後には生徒からの質問コーナーもあった。「投資に興味があるんですが、初心者におすすめな投資方法はありますか?」との問いに答えた内容とは――。
※本稿は、『プレジデントFamily2023春号』の一部を再編集したものです。
松本大さんの講演内容(前編)はこちら。
質問1:仲間の信頼を得るために必要なことは?
Q:今日は講演いただきありがとうございます。好奇心を持つこと、チーム力で解決していくことが大切なんだと、よく理解できました。ただ、僕はいま、学校内の活動でリーダーをつとめていますが、仲間に信頼してもらうというのは本当に難しいなと悩んでいます。どうすれば仲間に信頼してもらえるようになるのか、教えてくださ(岩渕道浩くん)。
マネックスグループCEO松本大さんの回答
A:一緒に行動してみよう!
たとえば僕があなたに「僕を信用してください」と100万回言ったとして、あなたは僕を信用しますか? しませんよね。
そもそもあなたを信用するかしないかは、相手が決めることで、そのためにあなたにできることは、「自分はこういう人間です。こういう場合にはこう行動します」という情報を提供することです。胸襟を開いて、素の自分をさらけ出して、相手に伝えるしかないんです。
そして、その人と一緒にいろいろとやってみることですね。一緒に行動することで、「ああ、この人はこういう状況のときには、こう行動するんだ。それなら信用してみよう」とか、「こういう行動をする人間は信用できない」とか、判断する具体的な材料を相手に与えることができると思います。