警戒させずに重大な情報を引き出す「砂時計会話術」
ターゲットとの会話で聞きたいことを直接聞くと、「ずいぶん詮索してくるな」と相手を警戒させることになる。
そこで、諜報員がよく使う相手を警戒させずに重大な情報を引き出す「砂時計会話術」を紹介する。
「砂時計会話術」とは、ごく普通の世間話で会話を始め、それから少しずつ特定の話題へと絞り込んでいき、また世間話に戻すという会話術だ。
たとえば、会話の冒頭では相手の子供について尋ね、それから相手の仕事(あなたが望んでいる情報)へと話題を変える。それから、休暇についてや好きな食べ物などの、世間話に戻すのだ。
人は会話の最初と最後の話題を覚えている。しかし、どういうわけか、その間の会話はあまり覚えていない。優れた諜報員はこの原理を利用して会話している。
たとえば、ビジネスの世界でこの手法を利用すれば、相手に警戒されずに探れるだけでなく、相手が自社の製品を購入しようとしているのか、競合他社の製品を購入しようとしているかなどの核心の情報を手に入れることができる。すなわち、見込みがある顧客かどうかを迅速に判断できるようになる。
少し練習を重ねれば、砂時計会話術を簡単に実行し、本当にお客さんになってくれる相手を見分ける際に時間や労力を節約できるようになるはずだ。
もちろんそれだけではなく、あなたに必要なビジネスの情報を収集することができる。セールス以外にも使うことができるので、ぜひ砂時計会話術を使ってみてほしい。