警戒させずに重大な情報を引き出す「砂時計会話術」

ターゲットとの会話で聞きたいことを直接聞くと、「ずいぶん詮索してくるな」と相手を警戒させることになる。

そこで、諜報員がよく使う相手を警戒させずに重大な情報を引き出す「砂時計会話術」を紹介する。

砂時計
写真=iStock.com/bernie_photo
※写真はイメージです

「砂時計会話術」とは、ごく普通の世間話で会話を始め、それから少しずつ特定の話題へと絞り込んでいき、また世間話に戻すという会話術だ。

たとえば、会話の冒頭では相手の子供について尋ね、それから相手の仕事(あなたが望んでいる情報)へと話題を変える。それから、休暇についてや好きな食べ物などの、世間話に戻すのだ。

人は会話の最初と最後の話題を覚えている。しかし、どういうわけか、その間の会話はあまり覚えていない。優れた諜報員はこの原理を利用して会話している。

上田篤盛『超一流諜報員の頭の回転が速くなるダークスキル 仕事で使える5つの極秘技術』(ワニブックス)
上田篤盛『超一流諜報員の頭の回転が速くなるダークスキル 仕事で使える5つの極秘技術』(ワニブックス)

たとえば、ビジネスの世界でこの手法を利用すれば、相手に警戒されずに探れるだけでなく、相手が自社の製品を購入しようとしているのか、競合他社の製品を購入しようとしているかなどの核心の情報を手に入れることができる。すなわち、見込みがある顧客かどうかを迅速に判断できるようになる。

少し練習を重ねれば、砂時計会話術を簡単に実行し、本当にお客さんになってくれる相手を見分ける際に時間や労力を節約できるようになるはずだ。

もちろんそれだけではなく、あなたに必要なビジネスの情報を収集することができる。セールス以外にも使うことができるので、ぜひ砂時計会話術を使ってみてほしい。

【関連記事】
【第1回】元防衛省情報分析官が教える…「本当に必要な情報」と「価値のない情報」を見分ける驚きの方法
「どんな人なのかが一発でわかる」銀座のママが初対面で必ず確認する"身体の部位"
なぜキーエンス社員は平均年収2183万円を稼げるのか…仕事の価値を高めるために必要な「3つの問い」
シンプルすぎて何をしたらいいのかわからない…40代以上がグーグルよりヤフーを愛用する理由
「ネット検索はスマホでするな」ひろゆき推奨"ググる力"を最大化するすごいテクニック