目立たず、埋もれず、当たり障りなく、上司とはうまくやっていく……閉塞感漂う中堅・ベテラン社員の処世術。会社に居座り、ぶら下がると決め込んだ彼らの言葉はしかし、思いのほかポジティブだ。

波風立てずに定年を迎えるワザ

「おまえんとこの雑誌ってさ、デキる奴しか出ないよな」―筆者と20年以上の付き合いであるT氏(45歳、大手通信勤務)が呈する苦言?はまあ、ごもっともである。

「もっとさあ……何ていうか、会社で波風を立てずに定年を迎えるワザ、とかそういう記事はやらないの?そういうのを読みたい奴のほうが、ぜってー多いと思うんだけど」