ネガティブ発言が口癖になっている人はどう修正すればいいのか。お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建さんは「悪口や愚痴、陰口ばかり言う人や、まず否定から入る人には話しかけにくい。僕自身、根っからのポジティブ人間ではありませんが、これまでテレビでレストランや映画などのいい点を紹介する経験を重ねたことで、だんだんとポジティブに表現するコツを会得できました」という――。
※本稿は、渡部建『超一流の会話力』(きずな出版)の一部を再編集したものです。
どうすれば相手は話してくれる?
コミュニケーションではいかに「自分が話さず、相手に話してもらうか」が大事です。とはいえ、ここでひとつ問題が生じます。
実際の会話では、「そもそも相手が話をしてくれない」という事態がよく起こるのです。
これは間違ってはいけないところですが、いくら「話さないことが大事」とはいえ、お地蔵さんのように押し黙ってはダメです。
そんな人に話しかけたり、話題を提供したくなる人はいません。相手にたくさん話してもらうためには、相手が話したくなるような「雰囲気」をこちらがつくることが必要なのです。
では、どうすればそういう雰囲気をつくりだせるのか。その大前提は「相手に興味を持つ」ということです。
「あなたのことを知りたい」
「あなたの話をもっと聞きたい」
という姿勢が相手に伝わればいいのです。問題は、そうした姿勢は「目に見える形にしないと、相手に伝わらない」ということでしょう。
いくら心のなかで相手に興味を持っていたとしても、言葉や態度でそれを表現しないと、相手には伝わりません。こうした「雰囲気」は、本当にちょっとした一言や、ちょっとした仕草で変わってきます。