肯定的な口ぐせを意図的に増やしてみる

ふだんの会話もこれと同じです。楽しい、明るい話ばかりできると、自然とその人に対してもポジティブな印象を抱きます。逆に、なんだか悲しい、暗い話題ばかりだと、その人の印象もネガティブなものになってしまうのです。

それから、悪口や愚痴が多かったり、「でも、……」「いや、……」が口ぐせになってしまっている人は気をつけてください。どんな話題でも、会話の方向がネガティブになりやすいからです。そういうクセがある人は、普段の会話から

「なるほど」
「そうですね」

など、肯定的なニュアンスを持つ言葉から話を始めるようにしてみましょう。

ネガティブなことをポジティブに言い換えるコツ

「会話のなかでポジティブな発言を増やすのが効果的」と述べましたが、そうはいっても、ネガティブ思考の人がポジティブな発言をするのは、慣れないとなかなかできません。

渡部建『超一流の会話力』(きずな出版)
渡部建『超一流の会話力』(きずな出版)

そもそも思考回路がネガティブにかたよりがちだから、なかなか頭のなかにポジティブな言葉が出てこないのです。

では、そういう人はどうすればいいのか。これは練習あるのみです。かくいう僕自身、根っからのポジティブ人間ではありません。ただ、これまでテレビでさまざまなレストランや商品、映画などのいい点を紹介する経験を重ねたことで、だんだんとポジティブに表現するコツを会得えとくしてきました。

そこで気づいたのは、「ポジティブとネガティブは表裏一体ひょうりいったいなんだ」ということです。この世のあらゆることはポジティブな面とネガティブな面のどちらも持っていて、要はどちらにフォーカスして表現するか次第……ということです。

ネガティブ思考の人が、ポジティブにふるまおうとしてよくやってしまう間違いは、「何か、ポジティブなところを探そうとする」というものです。

じつは、そんなことをする必要はありません。

なぜなら、ネガティブな考え方をしがちな人は、すでにその対象のネガティブな面を見つけているからです。だったら、そのネガティブな面をポジティブな言葉で表現できればいい。そのための「ポジティブな語彙ごい力」を身につければいいのです。