どんな人とは「話したくなくなる」か

では、具体的にどういう人には話しかけやすいでしょうか。それを考えるのに有効なのは、逆のパターンを考えてみることです。

つまり、

「話しかけたくなくなる人」
「話をする気がせる人」

の特徴を考えてみるのです。

たとえば、次のような人だと、あなたも会話をするのがだんだんイヤになってくるのではないでしょうか。

・悪口や愚痴、陰口ばかり言う人
・まず否定から入る人
・後ろ向きでネガティブなことばかり言う人

こういう人と話をしていると、自分まで暗くなってしまうし、疲れてしまいますよね。また、話題を提供しても、それに対して否定的な反応をされたり、会話が盛り上がらなさそうだと感じてしまいます。

であれば、この逆を考えてみればいいのです。

・悪口や愚痴、陰口を言わない人
・まずは肯定から入る人<
・前向きでポジティブな返事をしてくれる人

こういう人には、ついついちょっとした世間話や、自分のことを話したくなります。相手がこういう人であれば、ちょっとした話題にも明るく反応してくれたり、好意的に受け止めてくれたりして、その後の会話が盛り上がりそうだと感じるからです。

日本の友人グループ
写真=iStock.com/FilippoBacci
※写真はイメージです

ポジティブ発言が多い人は「話しかけやすい」

なぜ、ポジティブ発言の多い人には、いろいろなことを話しやすくなるのでしょうか。これには「自発的特徴変換」というものが関係しています。

簡単に説明すると「その場の雰囲気を見えたものに投影する」という心理メカニズムで、オハイオ州立大学のジョン・スコウロンスキ氏が実験結果から提唱している概念です。

たとえば、結婚式で知り合った男女が、その後付き合い始めたり、結婚したりするという話をよく聞きます。