中村邦夫の「静にして幽」
未来のためには「遺産」をも捨てる
中村邦夫●パナソニック会長
1939年、滋賀県生まれ。62年大阪大学経済学部を卒業後、松下電器産業に入社。89年米松下電器パナソニック社社長、96年常務、97年専務兼AVC社社長、2000年社長、06年より現職。2008年10月パナソニックに社名変更、会長に就任。社長時代には「破壊と創造」をスローガンに事業部制の解体や2万人の人員削減などを断行。同社をV字回復に導いた。
1939年、滋賀県生まれ。62年大阪大学経済学部を卒業後、松下電器産業に入社。89年米松下電器パナソニック社社長、96年常務、97年専務兼AVC社社長、2000年社長、06年より現職。2008年10月パナソニックに社名変更、会長に就任。社長時代には「破壊と創造」をスローガンに事業部制の解体や2万人の人員削減などを断行。同社をV字回復に導いた。
中村邦夫さんの、どこが凄いのかと問われても、1冊の本にしても書ききれない気がする。だが、あえて一つの答えを出す。静かなる「突破力」だろう。
「米欧の金融危機で円高が進み、みなさん、どうなることかと不安になっていることでしょう。でも、かつて1ドル=80円もの円高を経験し、それに耐えた企業が勝ち残ってきたのです。けっして、悲観的になることはありません」
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