納得できなければ社長にも断固逆らう
小島順彦の真骨頂
小島順彦●三菱商事社長
1941年、東京都生まれ。65年東京大学工学部を卒業後、三菱商事に入社、重機部に配属される。78年サウジアラビア出向、85年ニューヨーク駐在、92年社長室会事務局部長、95年取締役、97年常務、2000年新機能事業グループCEO、01年副社長、04年より現職。
1941年、東京都生まれ。65年東京大学工学部を卒業後、三菱商事に入社、重機部に配属される。78年サウジアラビア出向、85年ニューヨーク駐在、92年社長室会事務局部長、95年取締役、97年常務、2000年新機能事業グループCEO、01年副社長、04年より現職。
東京出身で、照れ屋でスマートさを好むシティーボーイ。そんな小島順彦さんの経営手法は「柔」の代表といえる。前述の3人は商いの本場・関西の出身で、「剛」そのもののリーダーシップを発揮する。対照的だ。その小島さんの第一の手法は対話。「説得力」が武器だ。
三菱商事のような総合商社と言えば、「向こう傷を恐れるな」「刑務所の塀の上に登っても、内側に落ちなければいい」と、かなりのリスクも承知で取引を獲りにいく文化だった。だが、小島さんは違う。「塀の上に登るな」どころか「塀に近づきすぎるな」と説く。
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