元大阪市長・大阪府知事で弁護士の橋下徹さんであれば、ビジネスパーソンの「お悩み」にどう応えるか。連載「橋下徹のビジネスリーダー問題解決ゼミナール」。今回のお題は「正解がわからない中での最適解の導き方」です――。

※本稿は、雑誌「プレジデント」(2022年10月14日号)の掲載記事を再編集したものです。

元大阪市長 橋下徹氏
撮影=的野弘路
早稲田大学政治経済学部卒業。弁護士。2008年から大阪府知事、大阪市長として府市政の改革に尽力。15年12月、政界引退。最新の著作は『最強の思考法 フェアに考えればあらゆる問題は解決する』(朝日新書)。

Question

政府対応が二転三転、混乱を招いています

新型コロナウイルス感染者数の把握に関し、政府対応が二転三転しました。1度は「全数把握の見直し」を表明し、判断を都道府県に委ねたものの、批判が相次ぎ、「全国一律」に方針転換。

誰も正解を知らない問題に対して決断を下すのは難しいことです。リーダーはどのように決断を下すべきでしょうか。