元大阪市長・大阪府知事で弁護士の橋下徹さんであれば、ビジネスパーソンの「お悩み」にどう応えるか。連載「橋下徹のビジネスリーダー問題解決ゼミナール」。今回のお題は「ニセ情報に振り回されないようにするには」です──。

※本稿は、雑誌「プレジデント」(2023年1月13日号)の掲載記事を再編集したものです。

元大阪市長 橋下徹氏
撮影=的野弘路
早稲田大学政治経済学部卒業。弁護士。2008年から大阪府知事、大阪市長として府市政の改革に尽力。15年12月、政界引退。最新の著作は『最強の思考法 フェアに考えればあらゆる問題は解決する』(朝日新書)。

Question

第3次大戦勃発!? そんなニュースが入ったら

2022年11月半ば、ロシアのミサイルがポーランドに着弾したとAP通信が報じました。現在ウクライナに侵攻中のロシアがNATO加盟国のポーランドにも攻撃したとなれば、世界大戦に発展しかねない大事件です。しかしその後、報道は誤報であると判明。APは匿名情報を扱う内規に違反した記者を解雇しました。一方、同時期にフランスのマクロン大統領を名乗る男がポーランドのドゥダ大統領に電話し、会話録音がネット上に公開される事件も起こりました。日々、膨大な“情報”と接するリーダーは、どのような意識で情報を扱うべきか、また後日“フェイク”と判明した際、ダメージを最小化する方法があれば教えてください。