住宅ローンの返済が滞った際に貸し手である金融機関が少しでも貸金を回収しようとして行うのが、担保にとっておいた住宅の競売だ。いま、その競売件数が増えている。2008年4月は4546件。それが1年後の09年4月には7697件と69.3%も増加した。それ以降も毎月7000~8000件前後で高止まりしている。

そうした状況について、競売市場をウオッチしている不動産競売流通協会の吉村光司代表理事は次のように見ている。

「バブル崩壊後に政府がとった景気対策のつけが回ってきた。旧住宅金融公庫(現・住宅金融支援機構)の10年間の固定金利型住宅ローンを利用した住宅購入が奨励され、その貸し出しが1998年にピークとなった。つまり08年から金利がリセットされて月々の返済額が跳ね上がり、家計が苦しくなった表れだろう」