数年前、香港から来たある外資系航空会社東京支社の幹部Z氏と銀座のフランス料理店で昼食をともにした。しかし、しばらくするとZ氏はそわそわし始める。やがて私はそのわけを悟った。店内は私たち2人を除くとお客さんが全員女性だったのだ。

「驚かないで。これが日本での常識なんだ。日本のサラリーマンは接待でもない限り、お昼はこのような店には来ない」

東京生活が長い私は、若い彼に日本の不思議を教えた。30代の彼はすでに複数の国や地域で勤務経験を持ち、異文化には慣れていたはずだった。それでも首を傾げ、感想を漏らした。