幸せな人生を過ごすためには、なにが大事なのか。元プロ野球選手で野球解説者の里崎智也さんは「お金があればあるほど不幸を回避できる確率が高くなり、幸福を得ることにも結びつく。だから、できるだけ幸せをお金で買えるように、卑しいと思われても『お金が大事』を口に出すようにしている」という――。
※本稿は、里崎智也『シンプル思考』(集英社新書)の一部を再編集したものです。
人生における最優先項目は「お金」と言い切るワケ
「人生で守るべきもの」は、大きく四つに分けられると思っています。
1.お金……これさえあればほとんどのことは叶えられると思います。
2.仕事……稼ぎが少なくても、やりたい職業に就けるだけで幸せ。
3.趣味……自分が好きなことができていれば満足。
4.家族……好きな人たちと幸せに暮らせるなら、どんな苦労も乗り越えられる。
2.仕事……稼ぎが少なくても、やりたい職業に就けるだけで幸せ。
3.趣味……自分が好きなことができていれば満足。
4.家族……好きな人たちと幸せに暮らせるなら、どんな苦労も乗り越えられる。
ほとんどの人が、四つのなかに「最も大事なこと」が当てはまるかと思います。このうちひとつでも叶えられているのであれば、幸福感は得られるはず。こればっかりは価値観の問題なので、人それぞれだと思いますが。
言わずもがな、僕にとって最優先項目は「お金」です。なぜなら、これさえ担保できてしまえば、残りの三つも守られると確信しているからです。
毎月10万円を積立貯金していた現役時代
僕が1998年、ドラフト2位で千葉ロッテマリーンズに入団した際の契約金は1億円でした。
源泉徴収で2000万円引かれ、母校などお世話になった場所に寄付などもしたため、全額が自分のものになったわけではありませんが、車を購入した約1300万円(ちなみに、この車が里崎史上最高の高級車です)を差し引いても数千万円単位で手元に残ったはずです。
いまは親が管理してくれているので、残高はわかりませんが。当時22歳。同年代のなかでは、かなりの金銭的アドバンテージを手に入れたことになります。
そんな僕ですが、”財テク”は欠かしませんでした。入団してから積立預金の口座を開設し、毎月の給料から10万円が自動で引き落とされるようにしました。