国連総会、G20金融サミット……全世界が注目する国際舞台で鮮やかなデビューを飾った鳩山新首相。だが内政は、マニフェストに掲げた子ども手当の創設や脱ダム、年金改革と難問が山積する。一体、何を優先すべきか? 大前氏が直言する。

新首相に課せられる「就任100日」の掟

鳩山由紀夫首相の国連総会・演説は、国内だけでなく海外でも話題に。(AP Images=写真)

鳩山由紀夫首相の国連総会・演説は、国内だけでなく海外でも話題に。(AP Images=写真)

アメリカでは、新大統領就任後の100日間は「ハネムーン期間(one hundred day)」と呼ばれる。新大統領に対する世論の期待が高く、マスコミも厳しい批判を手控えるからである。議会との関係も良好なハネムーン期間中に、新大統領は政策を一気に推し進めていく。