チャートで分かるあなたの「部下タイプ」

では、みなさんは、フォロワーシップをしっかり発揮できる3%に入れているでしょうか。次のチェックリストで、みなさんのフォロワーシップのレベルを確認してみましょう。注意してほしいのは、「みなさんの上司になった気持ちで、みなさん自身を評価する」ということ。A、Bともにすべて○ならそれぞれ満点の10ポイントとなります。

結果はどうだったでしょうか。では、A、Bそれぞれのポイントを次のチャートにあてはめてみてください。Aは問題の「提言力」、Bは自ら行動する「率先力」を表します。ともに8ポイント以上なら「理想型」というわけです。この理想型にあてはまるのが、先にお伝えしたわずか3%の人たちなのです。

そこそこできる「実務型」こそ要注意

ポイント数が少なければ、フォロワーシップに関してなんらかの問題があるということはみなさんにもすぐに想像できるでしょう。「消極型」は、上司への提言もしなければ行動もしないので問題だらけです。「順応型」は、問題提起はしないけれど、指示されたことに対しての行動力はあります。いわゆる「イエスマン」ですね。

それから、「孤立型」は、文句をいうだけいって行動しないタイプ。この3タイプが高く評価されるわけもありませんから、もしどれかにあてはまってしまったのなら要注意です。

ただ、この3タイプは、ふだんからどこかで問題点を指摘されることもありますから、自分の問題を自覚しているケースもあります。一番気をつけなければならないのが、提言力も率先力もほどほどにある「実務型」でしょう。それなりに実績を残すこともできて同僚たちの評価も悪くありません。でも、そのままでは会社から重要なポストに抜擢されるようなこともない。いってみれば、とてももったいないのです。

いずれにせよ、このチェックリストによって自分に足りない部分がわかったはずです。今後、その足りない部分を埋めていくことができれば、上司や会社から重宝される人材になれると思います。