頭のいい子供の親はどんな子育てをしているのか。3男1女が最難関の東大医学部(偏差値72.5=河合塾)に進学した佐藤亮子さんは「子供に医学部に行ってほしいと思ったことは一度もなく、小学生時代は読み・書き・計算の基礎学力を定着させました。また、子供が何かに没頭している時は邪魔しませんでした」という。佐藤さんが、世界の最先端教育を紹介している竹村詠美さんや、教育ライターの加藤紀子さんとの座談会で語った子育てのコツとは――。

※本稿は、『プレジデントFamily2021春号』の記事の一部を再編集したものです。

佐藤亮子さんはリモートで参加しました
出所=『プレジデントFamily2021春号』
佐藤亮子さんはリモートで参加しました

3人の凄腕ママが「わが子の才能を120%伸ばした知恵を全公開」

【加藤】佐藤家はお子さん4人が全員医学部に進学していますが、小さな頃から医学に興味を持つような働きかけをしていたんですか?

【佐藤】実は医学部に行ってほしいと思ったことは一度もないんですよ。私がしたことは、基礎学力をしっかりつけることだけでした。うちはリビングに4人の勉強机を置いていて、その真ん中にコタツがあります。食事が終わると子供たちはそれぞれ勉強するのですが、私はコタツで新聞を読むのが日課だったんです。

その日のいろいろな記事を読みますが、特に投書欄が好きで、子供たちに内容を話していました。子供にぜひ伝えたかったのは、今後ますます深刻になる地球環境と少子高齢化の問題。記事を声に出して読んでから、「ママはこう思うんだよね」って意見を言っていました。長男が「おい! ママが語りたってるぞ」って声をかけてくれて、残りの3人も渋々聞くという……(笑)。

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